面白いドラマ、つまんないドラマ
結局、今も昔も、
「わかりやすいドラマ」が、人気があると思う。
(カッコ内は、古いですが例となるドラマ)
わかりやすいってゆうのは、こんなん。
・人物の感情の流れが細やかに描かれているので、自分のそれも移入しやすい人間ドラマ
(北の国から)
・展開が王道すぎて明快、勧善懲悪スッキリ
(水戸黄門)
その他大半のドラマは、どんなぶっとんだ設定であっても、この二つの要素が異なる配合で混ざり合っていて、色々と細かい部分をツッコみながらたのしく観られる・・・
そんな感じだと思います。
しかし、そうじゃない残念なものも多くあります。以下問題点。
・せっかく人物設定を作り込んだのに、そのキャラの「感情」が見えてこない
→意図的にそうしている場合、大抵は終盤に向け徐々に明らかになって、カタルシス的に終わりを盛り上げる
・越えるべきハードルや伏線をたくさん匂わせていた?のに、いつの間にか解決されている。若しくは最初からそんなの無かった?感
→これがあまりにもひどい!と、せっかく寄り添って丁寧に観ているのになんの手応えも無いので、しまいにゃ裏切られているような気持ちになってくる
よく言われますが、ドラマの登場人物がその舞台できちんと「生きて」いないと、作り手のストーリーに踊らされる「駒」にしか見えなくなり、ドラマ自体の魅力が激減します。
積もっていく違和感を、視聴者が自らの想像力で補うのがバカバカしくなったとき、そのドラマは「つまらない」と言われてしまうんだと思います。
見ている間は、みんな自分の心をつかまれたい。
笑いたいし、引きこまれて思わず涙を流したい。
ドラマに限らず、それが良質の芸術なのだと思います。
現実の人生はきびしいから。